2017/11

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さて以前お話していた新コーナー第一回!!

私、宮地が大好きなモノ…

それは
映画

でございます!!



そんな自称映画好きの私が過去に観たものから最近観たものまで好きにレビューしていこうかなというこの企画。

あくまで主観の感想ですのでそこらへんはご了承を。



記念すべき第一回にご紹介したいのはこちら!!








































『夢-DREAMS-』



日本が世界に誇る映画監督、故 黒沢明監督、晩年の作品。

短編が8話からなるオムニバス形式の作品。

スティーブン・スピルバーグ提供だったり、フランシス・フォード・コッポラが映像面で助言していたり、

マーティン・スコセッシが役者として出演していたりと、

何かとトピックが多いのだが、そんな事が気にならなくなるぐらいに“和モノ”な映画である。

黒澤自身が見た夢を映像化しているというだけあって、非常にサイケデリックな作風で

色彩豊かなシーンから一面白銀のシーンまで非常に視覚的にも演出的にも静と動が入り乱れた作品である。

夏目漱石の「夢十夜」の各挿話の書き出しと同じく

「こんな夢を見た」

という文字が映し出されて始まる各エピソードは、

それぞれ本当に言い表し様の無い独特の世界観で構築されている。

とにかく、圧巻としか言いようの無い映像世界の中で

「夢」特有のファンタジーと「夢」だからこそ、よりエグく我々に疑問を投げかけてくる。

生とは?死とは?善とは?悪とは?

そんな疑問は時として子供のように無邪気で、大人らしく残酷に映画を観ているこちら側に

残尿感のようなモヤモヤを心に残していく。



4話目に収録されている「トンネル」の最初は恐ろしくも後半に進むにつれて悲哀を帯びていく様、

その中で後半、寺尾聰による「ほぼ一人芝居」には鳥肌がたつ。



また本編ラスト8話目に収録されている「水車」のある村は、

お葬式の話だが、

まさに自分がmementomoriという言葉において感じている

「死生観」を映像として具現化している。

もう本当に「うわー」としか言えない。

これだけ色々書いておきながら、

人が死ぬということをとてつも無く美しく、そしてハッピーに描いているその様に

本当に「うわー」としか言えないのである。

ただただ穏やかな日差しと、春の暖かさ、楽団の奏でる音楽、楽しげに踊る人々…

自分もこんな最期に立ち会いたいし、何より自身もこんな最期を迎えたいと思えた。



他にも放射能問題から、子どもの頃に感じた得体の知れない「ナニカ」、無くなっていく自然を愛する気持ち、

果てはゴッホを通して描く精神世界まで…

1990年の映画とは思えない。

とにかく恐ろしくメッセージ性が強いファンタジーである。



俺はここまで刺さるファンタジー映画を観た事は無い。



時として重たく気怠い、まさにトビの効いた大人向け映画と言えよう。







こちらは少し長めの予告編。

何故か前半めちゃくちゃホラー映画みたいになってますが怖い映画ではないです。

(ワーナー配給だった為、外人向けにホラー要素強めて集客効果狙ったのか??)

*一部ネタバレ有り注意!!